プロジェクトの目的

「筑波山プロジェクト」では、過去100年以上にわたる貴重な気象観測を継承し、関東平野での降雪予測、斜面温暖帯やサーマル(熱対流)などの筑波山に関連した大気現象の解明、長期的な気温変化に対する地球温暖化と都市化の影響調査などを行っています。

・南岸低気圧接近時の雨雪判別  南岸低気圧が日本に接近した際に、首都圏での雨雪を判別する際の重要な観測点となります。経験的に、筑波山山頂の気温が−2℃以下になると、首都圏の雪の可能性が高くなると言われています。

・斜面温暖帯の研究  筑波山では山麓より山腹の気温が高くなる斜面温暖帯が顕著に現れます。この斜面温暖帯は、みかんの栽培にも利用されるなど、地域住民の生活に密接に関わる現象であります。筑波大学では、最新の観測測器や数値モデルを利用して、この斜面温暖帯の実態解明に取り組んでおり、筑波山山頂のデータも活用されています。

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・地球温暖化及び都市温暖化の評価  筑波山山頂は都市化の影響を直接受けない観測地点と考えられます。従ってその気温データは地球温暖化の影響評価に用いることができます。また山頂と都市の気温データを比較することにより、地球温暖化時の都市化の影響を抽出することも可能であります。

・パラグライダー等のスカイスポーツのための利用  筑波山一帯ではスカイスポーツが盛んに行われています。筑波山の観測データはパラグライダーやハンググライダーのパイロットたちに重要な情報を提供しています。筑波大学では、スカイスポーツのためのサーマル(熱対流)研究も行っており、ここでも筑波山山頂のデータを利用しています。

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